2010のページへ
第11回 ほたる教室
2月27日 香月・黒川ほたるを守る会

日時  平成22年2月27日(土)
会場  北九州市立長崎街道木屋瀬宿記念館(こやのせ座)
主催  香月・黒川ほたるを守る会

 北九州市八幡区香月地区の住宅地に沿って流れる遠賀川の支流の黒川、初夏が訪れると数千匹ものゲンジホタルが川面を舞っています。

「この癒しの光を私たちの代で消してはいけない」と町内会の有志数人で、ホタルの育成環境を守るために、河川の清掃や乱獲防止の呼びかけが行われました。そして「香月・黒川ほたるを守る会」が誕生しました。

ほたる教室は地域の小学校を対象に、児童達が、ホタルの生態や、川の水質教室を行い、学習した成果を発表する場として開催してきました。

「黒川をもっときれいに」という子ども達のことばに、大人たちも変わってきているといいます。

香月地区には、市外からも視察に見えますが、平成13年には、韓国との相互交流が始まりました。「市外・海外からのお客さんをがっかりさせてはいけない」とこれまで以上に地域が一体となって、熱心に活動されるようになったといわれます。

ほたる教室では毎年小学校で学習したことを発表していますが、多くの児童たちは「ほたるを学習したことで、今まで気がつかなかったことに目が向くようになった」と話されています。

また、ほたる祭りでたくさんのほたるを見てきれいだな!と思っていたけど、ほたるの幼虫を実際に飼育して、たくさんの命が川で育っていること、ほたるを守るためにたくさんの人々が努力されていることに気がついたと話されています。
 
 香月・黒川ほたるを守る会 岩本 正会長のごあいさつ
 千代小学校の3年生による「だれも知らないホタルの不思議」みんなで学習したことをクイズやゲームで会場の皆さんに伝えました。また、黒川のほたるの様子を歌った歌を披露していただきました。 「ゲンジホタルの行動は?・・・夜の7時から9時まで行動します」
木屋瀬小学校3年生は「ほたるの一生」を発表しました。ほたるの発光器はオスに2つ、メスに1つあります。ほたるの種類は日本では50種類あります。ほたるの命は1年、大人になって2週間の命だそうですが、たくさんの卵を産むことで命をつないでいるということです。
「黒川の博士になろう」と楠橋小学生の皆さんはほたるのこと、環境のことを調査。水温が適していること、水がきれいで、黒川にはほたるがあっていることなど、また、「ほたるを守る会の会」の皆さんの努力があったことなど、を報告、会場の皆さんから「黒川の博士」の称号をいただきました。
 
池田小学校4年生の皆さんは「ぼくたち・私たちの黒川〜ほたるの飼育を通して〜」を報告。畑の貯水池近に学校があります。3年生から取り組んできたこと等発表されました。ほたるの幼虫は自分と同じぐらいのの大きさのカワニナしか食べないので黒川にカワニナを取りに行ったこと、また、ほたる館や環境スタジアムの見学の様子などを報告していただきました。
香月小学校の皆さんによる「黒川を、そして環境を守るために、私たちにできる事」を発表。40年前、公害の町から抜け出すために市民・行政・工場の皆さんの努力で今日の北九州市があること、新しく3R運動でエコを目指すために、段ボールをリサイクルして本棚や小物入れを作ったことや、きれなくなった洋服でクッションを作ったりとなどの取り組みを報告していただきました。
星ケ丘小学校の3年生はほたるの一生と笹尾川のゴミ調べを報告いただきました。ほたるが棲みやすい環境を作るために笹尾川のゴミの調査を行ったこと、お菓子の袋や空き缶、ビン等が捨てられていましたが、中でも最も多かったのはたばこの吸い殻でした。大きいものでは自転車が捨てられていました。みんながゴミを捨てないで、持ち帰っることで川はもっときれいになることを報告いただきました。 
 
メンサンホタルを守った韓国の人たちの実話をもとに劇をしていただきました。 
 
 韓国の綺麗な衣装で記念撮影  各小学校の代表の児童の皆さん