北九州市八幡区香月地区の住宅地に沿って流れる遠賀川の支流の黒川、初夏が訪れると数千匹ものゲンジホタルが川面を舞っています。
「この癒しの光を私たちの代で消してはいけない」と町内会の有志数人で、ホタルの育成環境を守るために、河川の清掃や乱獲防止の呼びかけが行われました。そして「香月・黒川ほたるを守る会」が誕生しました。
ほたる教室は地域の小学校を対象に、児童達が、ホタルの生態や、川の水質教室を行い、学習した成果を発表する場として開催してきました。
「黒川をもっときれいに」という子ども達のことばに、大人たちも変わってきているといいます。
香月地区には、市外からも視察に見えますが、平成13年には、韓国との相互交流が始まりました。「市外・海外からのお客さんをがっかりさせてはいけない」とこれまで以上に地域が一体となって、熱心に活動されるようになったといわれます。
ほたる教室では毎年小学校で学習したことを発表していますが、多くの児童たちは「ほたるを学習したことで、今まで気がつかなかったことに目が向くようになった」と話されています。
また、ほたる祭りでたくさんのほたるを見てきれいだな!と思っていたけど、ほたるの幼虫を実際に飼育して、たくさんの命が川で育っていること、ほたるを守るためにたくさんの人々が努力されていることに気がついたと話されています。
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