4月30日~5月2日
飯塚市蓮台寺 蓮台寺川
龍王・山・里・川の会

遠賀川の支流、建花寺川は竜王を源とし、蓮台寺川・相田川と合流し、遠賀川に注いでいます。
古より豊かな作物が取れ、美しい田園風景が広がっています。

「龍王・山・里・川の会の皆さんは、遠賀川が九州の一級河川でワーストの上位になっています。 遠賀川の水質の悪化は遠賀川に流れ込む支流の水質の悪化であり、その原因の80%は家庭からの生活排水と言われています。遠賀川の支流のひとつである建花寺川の水質浄化に役立つことができないかと考え、会を立ち上げられました。


知恵や知識を持たれた地域住民の方々の意見や指導を受けながら、短期的・長期的な取り組みを行い、二瀬地区を流れる建花寺川を昔のようにきれいで光り輝く流れを取り戻したいと願っています。

清流の恩恵を受けるには地域環境が大きく関係しています。「川」だけをとらえず、「山」「里」を一体として考え、地域一体の再発見を目指してがんばっています

   
   
れんげそう畑とふるさと散策
たんぼにはれんげそうがいっぱい。そしてたくさんのたんぼにレンゲが植えられていました。この地域で農業をしている皆さんが「守り続けよう美しい蓮台寺」をスローガンとして「ひまわりの会」の皆さんが植えています。今ではこの地区の春の風物詩となっています。

れんげそうは昔からたんぼに植えられていましたが、近年、化学肥料の普及や機械の使用とともに少なくなってきました。地元の農家の皆さんは「れんげそう」の効能を見直し、稲刈り後の水田に種をまき春に花を咲かせます。田植え前に耕し、れんげそうをそのまましきこみます。

土壌内に窒素を固定する根粒菌のはたらきでれんげそうの根にはたくさんの根粒がつきます。土壌内には窒素がたくさん供給され、その結果、化学肥料の使用が少なくてすみます。
たんぼを耕している耕運機の後を水鳥が追いかけています。耕されているたんぼにおいしいものがあるのでしょう。
地域一体でれんげそうが植えられています。

地元の農家の方にれんげそうのお話をしていただきました。
昨年、れんげそうを早く播いたたんぼは外来種の虫にやられてしまったということです。

水質調査
水質調査はCOD(簡易パックテスト:化学的酸素要求量)、濁り、においを調べました。
建花寺川上流、蓮台寺信号横、池尻川(蓮台寺川支流)、二瀬中学校前、八木山入口の五か所を調べました。二瀬中学校前は「少し汚れている川」という数値が出ましたが、他の個所はきれいな水の川という数値がでました。、

水生生物調査
ハウス横の蓮台寺川を調査しました。
結果、きれいな水に棲む、ヒラタカゲロウやヘビトンボや、
少し汚れている川に棲むホタルの幼虫やカワニナなどがいました。