遠賀川水系の水質は全体的には改善傾向にあるものの、依然として上流・中支流の川の水質は改善されていません。平成21年3月、遠賀川水質清流ルネッサンスⅡ高度計画の中間評価・見直しが行われました。
平成24年度の目標(BOD・透視度)達成に向けて「水エコ~川を汚さないために私たちができること」をキーワードに、学校・住民団体・市町・福岡県・国土交通省遠賀川河川事務所等で実行委員会を形成して「清流ルネッサンスキャンペーン」を開催してきました。昨年は彦山川の支流中元寺川で「中元寺川清流ルネッサンスキャンペーン」が開催されました。
3回目となる今年は、9月8日(木)、遠賀川の支流、彦山川上中流、田川郡大任町で、大任小学校・今任小学校の3年生児童約50人とPTA・地域住民や関係機関の皆さん、総勢い80人が参加して「彦山川清流ルネッサンスキャンペーン」が開催されました。
児童たちは、大人の人達と大任町役場の多目的ホールで、彦山川の概要や、遠賀川について学習しました。また、彦山川上流(添田町観遊舎)や下流伊田(番田河原)の水質をCODパックテストや透視度計を使って調査、その後、しじみの里で知られる大任町の中心を流れる彦山川水辺公園に移動、川の水の水質や透視度計を使って、水のきれいさを計りました。また、川の中に入って水中に棲む生き物を調査。見た目にはきれいな川も調べた結果「少しきたない水」と判定されました。
水道水に牛乳を一滴入れただけで水質が悪化する実験や上流や下流の水質結果から、自分たちの生活と川の関わり、そして水の汚れの浄化にどれだけの水が必要か、飲食物を食べ残さない事など、生活排水をきれいにすることで、河川浄化につながることなど、水エコの大切さを感じられていたようです。
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