2012年のページへ

タガッパ学校in2012

 日時  2012年6月2日
 会場  田川市奈良 中元寺川中元寺水辺公園
 主催  田川ふるさと川づくり交流会
 田川市内の小学生を対象にカヌー教室や水質調査・水生生物調査を通じて、身近な彦山川や中元寺川等を体で感じてもらい、河川美化意識の向上と共に、将来、河川環境について自ら自発的に考え行動できる人材の育成を目的に開催されました。

当日は、天候も良く絶好のイベント日和となりました。
小学生4年生~6年生の児童18名が参加、水辺公園で田川市教育委員会の指導でカヌー教室の後、春日橋下流で、水質検査や水生生物調査を行いました。

児童達は来週、田川市伊田から直方市までカヌーで彦山川川下りを行います。そのため、カヌーを上手に漕ぐようしっかり練習していました。また、水質調査では、透視度計やCODパックテスト(水質簡易テスト)で水の汚れを調査、また川の中に生きている生物を調べることによって、その川の汚れが分かる水生生物調査を行いました。


元気よく、川に親しみ、川を大切に思う心、河童のように元気よく育ってほしいと願ってダガッパ学校と名付けられた取り組みは、遠賀川河川事務所(環境課・田川出張所)、田川市、福岡県田川県土整備事務所、福岡県嘉穂・鞍手保健福祉事務所等、河川環境に携わる行政の皆さんと共に、田川ふるさと川づくり交流会が連携して取り組まれました。
 
 開会式。村岡会長より、川にもっと親しみ、川を大切にしていきましょうとあいさつ。

カヌーの練習

 
 
   
大人達もボートに乗って

 
対岸にはゴミがあり、早速ボートでゴミを集めました。 
 子どもたちはクローバーに夢中。四葉のクローバーを見つけて喜んでいました。中には五葉のクローバーが!

水質調査

 CODパックテストと透視時計を使って透明度をはかります。


 
 遠賀川流域から見た田川はどのあたりか、みんなで確認。
   
   
   
   

水生生物調査
どんな水生生物が棲んでいるのかを調査。きれいな水にしか生きられない小さな生物。汚れた場所を好む小さな生物。どんなところでも棲むことのできる生物など、川の中にはいろいろな生き物が共存しています。汚れた水に棲む生物は棲むことによって水の浄化をしてくれます。例えば、泥の中にはたくさんの栄養が含まれています。そのままにしておくと腐ってヘドロ化しますが、小さな生物が微生物を食べることによって、水はきれいになっていきます。

今回は水の濁りや水かさがあり、調査は大変した様子ですが、児童は水の中に入って一生懸命小さい生き物を探していました。
 
 専門の先生に調査方法などを教えていただきました。
   
   
   
              採取した生き物を観察します
日頃見ることのない小さな生き物、専門の先生に「これなあに」と尋ねていました。
また、生き物を虫眼鏡で見たり、教本と見比べて名前を探していました。
教本の中に同じものを見つけると「あった あった」と班内の仲間と嬉しそうに記録しています。
   
   
 
   
   
生物調査用の特別な虫眼鏡、こんな風に見えます。 
きれいな水   ヒラタカゲロウ
少しきたない水   コオニヤンマ
 きたない水   ニホンドロソコエビ
 ミズムシ
大変きたない水   サカマキガイ
その他      ミナミヌマエビ
 アメリカウズムシ
 ヤゴ
 ミジンコ他
   
   
   
特別班の子ども達。とっても魚が大好き。魚の名前も大変よく知っています。そして、とっても楽しそうです。 
   
   


 結果報告と併せて、彦山川下流の様子をお話していただきました。下流にはたくさんの人が住んでいる事。河口ではゴミがたくさん流れ着くことなど、下流ではそのゴミの処理のためにたくさんの税金が使われていることなど。
 
 閉会式。参加賞の中にはアクリルたわしが入っていました。「今日のことをお家の人に話してください。みんなで川を大切にしましょう」と会長から賞状と一緒に手渡されました。