遠賀・中間広域連携プロジェクト
~遠賀川の「水の恵」を学ぶため、上流と下流の子どもたちが交流~
福岡県の北部に位置し、中間市、芦屋町、水巻町、岡垣町の1市4町からなる遠賀・中間地域。この地域には、響灘に面する美しい海岸線、豊かな水をたたえる遠賀川など、恵まれた自然があります。そして、その恵みを受けた海の幸や農産物があります。 こうした魅力的な地域資源「お宝」を活かし、市町の枠組みを越えた広域的な地域振興に取り組むため、1市4町と福岡県は、平成21年4月に遠賀・中間広域プロジェクト推進会議を設立しました。 推進会議では、行政だけではなく、地域のNPOなどの様々な団体と力を合わせ、地域がもつ「お宝」を組み合わせて地域づくりを進めています。テーマは「水の環」。「交流の環」「地産の環」「発信の環」「資源循環」、4つのプロジェクトを設定して取り組みが進められています。 今回は「交流の環」のプロジェクトの一環として「流イキッズ交流会」が開催。遠賀川の「水の恵」を守るために活動している様々な団体が講師となって、遠賀川の歴史・役割・環境問題に関する講座を実施、子ども達の交流を通して、次世代の遠賀川を守っていく子ども達の意識を高め、遠賀川を守る活動を承継することを目的に開催されました。 「流イキッズ交流会」では、上流の子ども達25人(嘉麻市・飯塚市・直方市・若宮市・小竹町)、下流の子ども達25人(遠賀・中間地域)が8月18・19日(一泊2日)にかけて、交流しながら遠賀川について学んだり、ソーセージつくりを体験したり、海辺のレクリエーションを楽しんだりと、子どもたちにとっては貴重な体験が得られた2日間となりました。 この企画を実施したのは「社団法人 ひびき青年会議所」の皆さんです。「大切な遠賀川を上流の子ども達、下流の子ども達が一堂に会して学び体験したことをさらに家族や友だちに伝えて欲しい。そしてみんなが遠賀川を大事にしてほしい」という思いから実施、総勢25人のスタッフが安全に運営できるように細心の心配りをされていました。 18日は遠賀町ふれあいの里でオリエンテーション。午後から水巻町歴史資料館で遠賀川の歴史を学びました。さらに、遠賀川河口堰管理支所に移動して、遠賀川で活動する団体のお話や水質浄化体験、生物調査が行われました。その日は、遠賀町ふれあいの里で宿泊、19日はぶどうの樹(ほっこり農園)でソーセージつくりを体験、その後、芦屋海岸で海辺のレクリエーション。そして修了式は芦屋町町民会館で行われました。 修了式では2日間で学び感じたことを各班テーマを決めてまとめの作業が行なわれました。また、子ども達の関係市町の市長・町長・関係者が参加して、子ども達がまとめた遠賀川未来提言に熱心に聞き入っていました。そして、子ども達に今の気持ちを大切に、共に美しい川にしていこうと呼びかけられました。 参加された子ども達は
・僕たちは遠賀川が大好きです。皆さんと共にきれいにしていきます。君たちが大人になる頃は遠賀川はもっときれいな川になっているでしょう。 |
水質浄化体験
北九州市浄水部水質試験所
「北九州の水道水はとっても美味しいです」と北九州市上下水道局水質試験所の皆さん。今回は遠賀川の水が水道水になるまでの「水の浄化」の実験が行なわれました。 まず、遠賀川の水を汲んできます。遠賀川の水(原水)に凝集剤を入れて混ぜます。すると水の中の汚れが固まって、沈殿水ができます。さらに細かい汚れを取るためにろ過します。実験ではペットポトルで作った砂のろ過装置で沈殿水のきれいな水だけをろ過します。 原水とろ過した水の透明度を比較します。原水はどの班も50から60cmの透明度でしたが、ろ過した水は130cm程でした。 水道水として飲めるようになるには、ろ過した水に薬品を入れて消毒をする必要があります。 水道ができるまでの仕組みでした。 |
川の生物調査
国土交通省河川環境保全モニター:渕上信好氏
講師の遠賀川河川環境保全モニターの渕上さんから投網を教わっています。 |
とれたかな!いた!いた! たくさんの魚が網の中に入っていました。 |
取れた魚を講師の渕上さんに名前を教わっていました。いろんな魚がいました。 |
元気のよいたくさんの魚が取れました。 |
まとめの作業
まとめの作業