2012年のページへ

九州堀川サミット開催

「堀川」と呼ばれる人工運河は日本各地に点在しています。「九州堀川サミット」は中間唐戸築造250周年の記念イベントとして、「人と歴史をつなぐ堀川の未来ー遠賀堀川からの発信ー」をテーマに、堀川がある自治体が集まり、実践されている取り組みや、堀川の価値を再認識して地域の活性化につなげようと、9月25日(土)、なかまハーモニーホール(中間市)で開催されました。

唐戸水門は遠賀川から遠賀堀川に水を取り入れるために造られた水門。北九州市楠橋から中間市、水巻町を経て洞海湾までの12kmの長さです。今から400年前の江戸時代に工事を開始して1762に完成、今年でちょうど築造して250周年を迎えます。

基調講演では「中間唐戸と倉安川水門」と題して岡山大学大学院馬場俊介教授に中間唐戸を造る上で大変苦労した一田久作が、岡山県の倉安川水門を参考にして造られた経緯や、堀川や水門の役割などを説明。「近代以前の土木遺産として、水門は全国で20カ所ほどあるが、遠賀川水系では「中間唐戸」「寿命の唐戸(北九州市八幡西区)」が残されている事は素晴らしいことです。」と話された。

堀川シンポジウムでは、「人と歴史をつなぐ堀川の未来ー遠賀堀川からの発信ー」をテーマに、宮崎県日南市坂元勝久副市長、遠賀堀川流域の北九州市の北橋健治市長、水巻町の近藤進也町長、中間市の松下俊男市長が参加、進行役として北九州市立大学の内田晃准教授が務められた。

日南市坂元副市長は「油津地区堀川運河」も運河としての役割が終わると生活排水などの流入で悪臭や水質の悪化などで埋め立てる計画がされたが、堀川運河の歴史的価値などが見直され、市民の声から保存整備事業が進められ、現在では住民の憩いの場となっている。」と報告されました。

「サミットを通して、堀川の資源が点から線へと、さらに上流の遠賀川へつなぎ、次のステップとして世界遺産への夢も現実になるのでは。」と内田准教授。

最後に遠賀堀川五つの誓いを小学生の児童が元気よくアピールしてくれました。

私たちは、遠賀堀川を開削した先人たちの意志をを受け継ぎ、新しい時代の地域発展と遠賀堀川再生のために五つの誓いが宣言します。

 一、遠賀堀川の歴史を歴史を学び、果たしてきた役割を後世に伝えます。
 一、遠賀堀川が流れる地域の住民は手をつなぎ語り合います。
 一、遠賀堀川とともに歩みを止めることなく、地域のために貢献します。
 一、遠賀堀川の環境美化活動を推進し、清らかな川を目指します。
 一、遠賀堀川をとおして地域の個性を活かした新しい川づくりに挑戦します。

 
松下中間市長のごあいさつ 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
中間小学校四年生の児童による寸劇で堀川運河を紹介。 
 
 
 
堀川にかかる風車を紹介 
 
 元気よく炭鉱節を披露していただきました。

 
 遠賀堀川五つの誓いを宣言
 
楽しい寸劇や元気よく遠賀堀川を紹介していただきありがとうございました。