70年前、米軍のB29爆撃機が直方市植木の遠賀川河川敷きに墜落した。12月10日、パラシュートで脱出した元兵士が戦後初めて墜落現場を訪れ、亡くなった戦友を慰霊。そして当時の様子を後世に伝えようと取り組んでいる「B29の植木墜落を伝える会」との交流を行った。 訪れたのは、米軍B29爆撃機に搭乗していたフィスク・ハンレイ氏(95歳)で 当時関門海峡に機雷を投下後、地上からの爆撃を受けて、直方市植木の遠賀川河川敷に墜落した。乗員10人の内8人が死亡、別の機に搭乗していた1名と捕虜になったという。 外務省交流の一環で今回来日したハンレイさんは、「B29の植木墜落を伝える会」のメンバーや住民と北九州市長崎街道木屋瀬宿記念館木屋瀬座で墜落した搭乗員や空襲で亡くなった人々を慰霊するとともに平和を祈って献花を行いました。 交流会では、当時を振り返りながら「墜落した時、河川敷にはたくさんの人がいて、何をされるかわからないと思っていたが、警察官や医者、住民が私を守り、撃墜時に負った傷の手当てをしてくれた。ずっと戻って来たかった」と感謝の言葉が述べられました。また、当時、負傷したハンレイさんを抱えてトラックに乗せた方や負傷した医者の孫にあたられる方も対面。古い写真を見ながら当時の様子を懐かしそうに振り返っていました。 |
12月11日読売新聞より掲載 |
直方市市報より掲載 |