サケを卵から育てることにより子ども達に生命の大切さを、川へ放流することにより環境について学んでもらおうと、遠賀町青少年育成町民会議では、サケの受精卵を団体や個人のボランティアに育ててもらう取り組みをしています。
2月22日(日)、3〜5cm程に成長したサケの稚魚をみんなで放流する取り組みが、遠賀町立広渡小学校近くの西川河川敷で行われました。当日はあいにくの雨のため橋下を会場として設置して神事や放流が行われました。
10時からの放流事業にあたり、参加者は傘をさして河川敷の清掃活動を実施、鮭が帰ってくるきれいな西川をと願ってゴミを拾っていました。
この稚魚は、昨年12月に、受精卵6000個を46家族、8団体の地域住民に配り、飼育したもので、当日、家で育てた稚魚をそれぞれが持ち寄り、大きな水槽に移しかえていました。水槽の中にはたくさんの稚魚が集まりました。黒くて大きい稚魚や元気いっぱい泳ぎ回っている稚魚を見て、子どもたちは「大きいね、すごいね」と水槽の中の稚魚をいつまでも見ていました。
卵から育ててきた子供は「卵がふ化しないまま死んでしまったのがかわいそうだった。でもほかの卵は元気よく育ってくれたのでよかった」とほっとした表情で話してくれました。毎日のお世話大変だったでしょう。今日、鮭の稚魚を持って来れたことで安心したのではないでしょうか。
昨年は遠賀町で2匹のサケが発見、一昨年も発見されています。「2年連続西川で鮭が帰ってきたことは、西川が、鮭が帰ってくる環境、ふるさととして認められつつあるのではとうれしく思っています。」と会のメンバーは話していました。
今年は20年目の放流事業で、雨に見舞われましたが、皆さんは雨にも負けないで鮭の稚魚の旅たちを見守っていました。
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