サケを卵から育てることにより子ども達に生命の大切さを、川へ放流することにより環境について学んでもらおうと、遠賀町青少年育成町民会議では、サケの受精卵を団体や個人のボランティアに育ててもらい、育てた鮭の稚魚を一斉に西川に放流する取り組みをしています。
2月28日(日)、当日は天候に恵まれ、広渡小学校近くの西川の河川敷きには、ボランティアの皆さんが大切に育てた稚魚を持ち寄りました。中には、放流するのは悲しいずーと育てていたい、と会場にある大きな水槽に移しかえながら、自分の育てた鮭の稚魚が仲間と泳ぎたすのを何時までも見つめている子ども達がたくさんいました。
10時からの放流事業にあたり、参加者は河川敷の清掃活動を実施、鮭が帰ってくるきれいな西川をと願ってゴミを拾っていました。
この稚魚は、昨年12月7日に、受精卵6600個を37家族、9の団体に受精卵を渡して育ててもらったものです。町内外の地域住民に配り、飼育したものです。
始めて育てた方は、「子ども達が育てたので、大丈夫かと心配でした。餌をあまり食べないので少し他の人が育てた稚魚より小さいと感じましたが、無事放流できて家族でほっとしています。来年はもっと大きく育てて放流してあげたいです。」と話していました。
近年、遠賀川に鮭が戻ってきています。西川は鮭が発見されることも多く、会のメンバーは「鮭が帰ってきたことは、西川が、鮭が帰ってくる環境、ふるさととして認められつつあるのではとうれしく思っています。 鮭の放流後、会の皆さんが準備した豚汁とおにぎりを河川敷でお昼のひと時、のんびりといただいていました。
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