遠賀・中間広域連携プロジェクト〜遠賀川上流域との交流事業 流イキッズ交流会 (社) ひびき青年会議所 未来創造委員会 原 和彦氏 |
遠賀川流域では上流から下流まで様々な地域づくり団体が遠賀川の環境を守るために活動が行われています。遠賀川の流域の将来を担う子ども達にこのような活動を継承してもらいたい、上流域との交流を深めて流域全体の発展につなげていただきたいと願って、ひびき青年会議所の皆さんによって“流イキッズ交流会”が開催、その取り組みの様子を報告していただきました。 2010年7月24日〜25日にかけて、遠賀川上流の子ども23人、下流の子ども26人、合計49人の子ども達が参加。一日目では遠賀川河川事務所の取り組みや遠賀川の歴史や役割など、そして遠賀川流域で活動する団体の取り組みなど、学習。また、遠賀川河口堰周辺の見学を行い、ゴミの多さにびっくりされたそうです。 夕方には地ものの料理作りに挑戦。そして夕食はみんなで、このころには和気あいあいとなっておいしい夕食を頂かれたそうです。 2日目は芦屋海岸で体験プログ、ラムライフセービング。子どもたちは楽しそうに海水浴や砂像づくりに挑戦、会員の皆さんは安全面を考えて、肩まで海の中につかりながら子どもたちを見守っていたそうです。 会員の皆さんは遠賀川の支流、曲川を3年前から清掃されて、とってもとっても沢山あったごみも、近頃では少なくなったといいます。曲川で子どもたちが遊べる川にしたい、遠賀川で遊べる川になってほしい、と願って。 今後もこの事業を次世代を担う子ども達が交流することで地域の活性化に繋がっていくことを願っています。 |
遠賀川に学びいきる
中間ほたる・メダカの会
大野 孝通氏
中間市を流れる堀川・曲川・山田川(遠賀川支流)などには、かって水辺やたんぼにたくさんのほたるやメダカが生息していました。「中間ほたる・メダカの会」の皆さんは、いつの間にか消えてしまった”ほたる”、また、生息環境が狭められている”メダカ”などについて、その再生・保護活動等に取り組まれています。ほたる・メダカの飼育を通じ環境保全を推進しながら、「住まいのふるさと」「思い出のふるさと」づくりにと頑張っているボランティアグループのみなさんです 夢は中間市に、ほたる・メダカを定着させ、遠賀川・曲川・堀川・山田川などの河川へ拡大すること。さらに子ども会員を増やし、世代交流を深めながら生涯学習やまちづくりに協働貢献すること。薄れつつある郷土愛。自然との共生を目指しながら、ふるさと中間市を愛する思いを後世に伝えるべく、会員の皆さんは活動されています。 |
遠賀川のゴミ減量作戦:葦の活用法
嘉穂水辺の楽校周辺の環境を守る会
安部 和義氏
「嘉穂水辺の楽校」は嘉麻市嘉穂大隈の交差点から大隈橋を渡った所にあります。春はこいのぼりが川面を泳ぎ、夏、子どもたちが水遊びや魚とり、秋はクリーンキャンペーン、そして、初春菜の花が咲くころ鮭の稚魚が放流されるなど、地域の安らぎの水辺公園として親しまれています。 会の前身は三親会で、この間、嘉穂水辺の楽校周辺の清掃活動や草刈りを行ってきました。 が、川面を覆い尽くすほどの葦の刈り取りまではできませんでした。 葦は川面に根を張り、家庭の雑排水などの汚れを吸収してきれいにする浄化作用がありますが、反面、刈り取らずに放置しておくと、冬場に枯れ、翌年の梅雨の大雨で下流に大量に流れ出ます。流れた葦は、芦屋町の河口堰や海岸に流れ着き、漁業や芦屋町の景観を損なうなどの被害が出ています。また、このゴミの撤去費用にたくさんの税金(国・県・芦屋町)が使われています。 この葦を何とかしようと、同会や遠賀川源流で活動する人々、NPO遠賀川流域住民の会、嘉麻市、国土交通省遠賀川河川事務所等が検討を重ねてきました。平成21年4月1日、「嘉穂水辺の楽校周辺の環境を守る会」を結成、会員90名でスタートしました。そして、平成22年6月、同会は嘉穂水辺の楽校周辺の整備を遠賀川河川事務所を通して、地元の嘉麻市と受託契約を結びました。 ゴミとして大変迷惑している葦は昔、家畜の糞尿と混ぜ合わせて堆肥として田畑に利用していました。しかし、大変な労力を要するため近年は化学肥料に変わって堆肥づくりは消滅しました。 会の皆さんは、刈り取った葦を堆肥小屋へ運び、細かく裁断して米ぬかを混ぜ水をかけて約半年間かけて堆肥を完成させます。この堆肥を近くの農家で、水稲に施して「葦米」のブランド化を目指し、今秋はじめてのお米ができました。 今後は「遠賀川の葦米」としてブランド化や葦の堆肥を施した野菜作りを推進。「嘉穂水辺の楽校」がさらに住民の憩いの場になるように願って。遠賀川上流や支流にたくさんの葦が繁茂、この活動が流域全体に拡大し、ゴミのない、きれいな遠賀川と海岸になることをめざしています。 |
特別報告
遠賀川源流サケの会 会員募集中
青木 宣人氏
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嬉しいことに今年も鮭が遠賀川に帰ってきました。約4年前に遠賀川各地から流域の住民や子ども達によって放流された鮭です。 この鮭は12月13日に嘉麻市の鮭神社に奉納されます。その後、大里さんから鮭の発眼卵を頂き、青木さんの鮭のふ化場で孵化・稚魚の育成が行われます。温度調整などこれから稚魚を育てる大変な作業が春まで続きます。 しかし、残念なことに、鮭の孵化・稚魚の育成はふ化場の老朽化や継続的に事業を行うのは困難な様子があります。 そこで、新しく有志が集い「遠賀川源流サケの会」が発足いたします。 会では幅広く会員の募集と温かいご支援をお待ちしています。 春には皆さんと一緒に稚魚を放流いたしましょう。 会費 年会費1000円 問い合わせ先 「遠賀川鮭の会」会長 青木 宣人 0948-57-4110 NPO法人遠賀川流域住民の会 松岡 0978-22-3535 |